Amazonの手数料とは?出品・販売・FBAにかかる手数料を徹底解説 | Amazon専門コンサルティング・運用代行の「アマブースト」by ZonExpert株式会社

Amazonの手数料とは?出品・販売・FBAにかかる手数料を徹底解説

Amazonの手数料とは?出品・販売・FBAにかかる手数料を徹底解説

Amazonで商品を出品して販売するにあたって、手数料が発生します。手数料が高く、利益が少ないという事態を避けるためにも、出品する前にどのくらいの手数料がかかるのかしっかりと確認しておくことが大切です。また、FBAを利用する場合、さまざまな手数料がかかることも理解しておく必要があります。

そこで今回は、Amazonでの出品・販売・FBAの利用などにかかる手数料について詳しく解説します。Amazonを活用して物販ビジネスを始めたい方は、ぜひ参考にしてください。

Amazonの手数料とは?

Amazonの手数料とは?

Amazonにショップをオープンして商品を販売する場合、手数料がかかります。主な手数料は以下のとおりです。

  • 出品手数料
  • 販売手数料
  • FBA手数料

これらの手数料は、AmazonやFBAを利用する際の利用料として出品者に課せられます。選択した出品プラン・販売商品の種類・FBAの利用の有無によって、売り上げに対してかかる手数料の割合が変わってくるため、各種手数料について事前に把握しておきましょう。

また、一部の出品者には、大量出品手数料や返金手数料など、その他手数料が追加で発生するケースがあります。上記以外にどのような手数料が発生する可能性があるのかも確認しておくことが大切です。

Amazonの出品にかかる手数料

Amazonの出品にかかる手数料

Amazonの出品時にかかる手数料は、主に月間登録料・基本成約料・販売手数料の合計から計算されます。FBAを利用する場合は、その手数料も考慮して出品時にかかる手数料の計算が必要です。

販売手数料は、販売する商品1つにつき手数料が決まっているのに対して、月間登録料と基本成約料はプランによって異なります。出品プランには大口出品と小口出品があるので、それぞれの手数料を見ていきましょう。

大口出品にかかる手数料

大口出品は、毎月50点以上の商品を販売する場合に向いている出品プランです。出品時にかかる手数料は以下のとおりとなります。

大口出品の手数料:月間登録料4,900円/月+販売手数料(+ FBA手数料)

大口出品では、出品中の商品があれば月間登録料が発生します。そこに、販売手数料がプラスされ、FBAを利用する場合はその手数料もプラスすることで、出品にかかる手数料を算出することが可能です。なお、このプランでは基本成約料がかかりません。

出品数に関係なく基本登録料が固定されているので、出品する商品の数が多いほどコスト的なメリットは大きいといえるでしょう。また、小口出品よりも利用できる機能が多く、検索結果の上位や商品詳細ページに出品中の商品を掲載したり、制限が課せられているカテゴリーの商品が販売可能になったりとメリットが多いです。

小口出品にかかる手数料

小口出品は、大口出品と反対に毎月50点以下の商品を販売する場合に向いているプランです。出品にかかる手数料は以下のようになります。

小口出品の手数料:基本成約料100円/商品+販売手数料(+ FBA手数料)

このプランでは、基本登録料はかかりませんが、販売した商品1つに対して100円の基本成約料がかかります。そこに、販売手数料と必要に応じてFBA手数料をプラスすることで、出品にかかる手数料を求めることが可能です。

小口商品は、商品が1つ売れるたびに成約料がかかるため、出品する商品の数が多くなるほど、手数料が高くなる仕組みとなります。大口出品よりも使える機能が少ないため、スモールビジネスで始める人におすすめのプランといえるでしょう。

Amazonでの販売にかかる手数料

Amazonでの販売にかかる手数料

販売手数料は、商品が売れるたびに発生する手数料です。

合計売上に対する一定割合、もしくは最低金額のいずれか大きい方の金額を販売手数料として支払わなければなりません。合計売上には、商品の価格・購入者が支払う配送料やギフト梱包手数料も含まれます。

各商品カテゴリーで販売手数料の割合と最低販売手数料が決まっています。 

カテゴリー販売手数料最低販売手数料
15%なし
ミュージック15%なし
DVD15%なし
ビデオ15%なし
テレビ・レコーダー8%30円
携帯電話・スマートフォン8%30円
カメラ8%30円
パソコン・周辺機器8%30円
家電アクセサリ110%30円
Amazonデバイス用アクセサリ45%30円
楽器・オーディオ10%30円
ドラッグストア・商品1点あたりの売上合計が1,500円以下の場合は商品代金の8%・商品1点あたりの売上合計が1,500円を超える場合は商品代金の10%30円
ビューティ・商品1点あたりの売上合計が1,500円以下の場合は商品代金の8%・商品1点あたりの売上合計が1,500円を超える場合は商品代金の10%30円
健康家電・理美容家電10%30円
スポーツ&アウトドア10%30円
カー&バイク用品10%30円
おもちゃ&ホビー10%30円
TVゲーム15%なし
TVゲーム機本体8%30円
PCソフト15%なし
ペット用品・商品1点あたりの売上合計が1,500円以下の場合は商品代金の8%・商品1点あたりの売上合計が1,500円を超える場合は商品代金の15%30円
文房具・オフィス用品15%30円
電子辞書8%30円
ホーム&キッチン15%30円
生活・キッチン家電10%30円
浄水器・整水器10%30円
大型家電8%30円
DIY・工具15%30円
産業・研究開発用品15%30円
業務用医療用品・商品1点あたりの売上合計が1,500円以下の場合は商品代金の8%・商品1点あたりの売上合計が1,500円を超える場合は商品代金の10%30円
食品&飲料・商品1点あたりの売上合計が1,500円以下の場合は商品代金の8%・商品1点あたりの売上合計が1,500円を超える場合は商品代金の10%なし
ビール6.5%なし
腕時計15%30円
ジュエリー・商品1点あたりの売上合計のうち、10,000円以下の部分は商品代金の10%・1商品あたりの売上合計が10,000円を超える部分は商品代金の6%30円
ベビー&マタニティ・商品1点あたりの売上合計が1,500円以下の場合は商品代金の8%・商品1点あたりの売上合計が1,500円を超える場合は商品代金の15%30円
服&ファッション小物・商品1点あたりの売上合計のうち、3,000円以下の部分は商品代金の12%・1商品あたりの売上合計が3,000円を超える部分については商品代金の8%30円
シューズ・商品1点あたりの売上合計のうち、7,500円以下の部分は商品代金の12%・1商品あたりの売上合計が7,500円を超える部分には、商品代金の6%30円
バックパック、ハンドバッグ、旅行かばん&トラベル用品・商品1点あたりの売上合計のうち、7,500円以下の部分は商品代金の12%・1商品あたりの売上合計が7,500円を超える部分には、商品代金の6%30円
その他のカテゴリー15%30円
引用元:Amazon出品サービスの手数料

一部のブランド商品を販売する場合、15%の販売手数料が適用されるので注意しましょう。販売手数料の詳しい詳細は、Amazonの公式サイトで確認してください。

FBA利用時にかかる手数料

FBA利用時にかかる手数料

FBA(フルフィルメント by Amazon)は、出品する商品をFBA倉庫に納品することで、商品の保管から注文の受注・梱包・発送・返品対応までAmazonに代行してもらえるサービスです。業務の負担を軽減でき、またAmazonからの発送となるので顧客に安心感や信頼感を与えられるなどのメリットがあります。

そのようなFBAを利用する場合、状況に応じて複数の手数料が発生し、出品にかかる手数料に反映されるので注意してください。それでは、FBA利用時にかかる手数料を見ていきましょう。

配送代行手数料

配送代行手数料は、注文商品の梱包や配送、カスタマーサービスの対応に対して課せられる手数料です。

FBA利用時にかかる基本的な手数料の1つになります。

配送代行手数料はAmazonによって定められており、サイズ区分・最大寸法・重量によって変動するのが特徴です。たとえば、サイズ区分が小型(寸法25 cm×18 cm×2.0 cm以下・重量250以下)であれば、商品1つに対して配送代行手数料は288円と定められています。

なお、2024年4月1日から改定されたサイズ区分・手数料が適用されるため、詳しくは「2024年FBA配送代行手数料の改定(Amazon.co.jp)」で確認してください。

在庫保管手数料

在庫保管手数料は、FBA倉庫に保管される全商品に対して課せられる手数料です。

在庫保管手数料は、平均スペース使用料(1日あたり)で計算されます。具体的には「在庫保管手数料×[商品のサイズ(cm3)] /(10cm x 10cm x 10cm)× [保管日数] / [当月の日数]」で算出することが可能です。計算式に使う在庫保管手数料は、商品のサイズ区分や期間によって以下のように定められています。

商品カテゴリーサイズ区分在庫保管手数料
服&ファッション小物・シューズ&バッグ以外の商品小型・標準サイズ1~9月:5.676円10~12月:10.087円
大型サイズ1~9月:4.370円10~12月:7.760円
服&ファッション小物・シューズ&バッグ全サイズ1~9月:3.10円10~12月:5.50円
引用元:「2024年FBA在庫保管手数料の改定

このように、10~12月は他の月と比べて手数料が高くなります。さらに、服&ファッション小物とシューズ&バッグのカテゴリーは料金体系が異なる点にも注意してください。

また、在庫保管手数料も改定されており、2024年5月1日から在庫管理追加手数料が導入されます。この手数料は、在庫保管スペースの使用比率によって変動するため、Amazonの公式サイトで詳細を確認しておきましょう。

在庫の返送・破棄手数料

FBAに保管された商品を返送、または所有権を破棄してもらいたい場合にも手数料が発生します。

手数料は、1つの商品に対して請求されるので注意してください。返送・破棄にかかる手数料は商品のサイズ区分・重量によって以下のように定められています。

サイズ重量商品1点あたりの手数料
小型・標準サイズ0~200g30円
201~500g45円
501~1,000g60円
1,001g~100円 + 1,000gを超えた分の1,000gにつき40円
大型・特大型サイズ0~500g80円
501~1,000g110円
1,001~2,000g140円
2,001~5,000g200円
5,001g~350円 + 5,000gを超えた分の1,000gにつき40円
引用元:「FBA在庫の返送/所有権の放棄手数料

返送依頼をした場合、通常は10~14営業日で対応してもらえます。しかし、10~12月は返送まで1か月以上かかる場合もあるので、返送してもらいたいときは早めに依頼をしましょう。

長期保管手数料

長期保管手数料は、保管期間が1年を越える在庫に対してかかる手数料です。

FBAでは、毎月15日に在庫確認を行っており、その実施日に保管期間が365日を超えていることが判明すれば、手数料が毎月請求されます。

長期保管手数料も改定されており、2024年4月15日以降は以下の手数料が適用されます。

保管期間手数料
271~300日の商品16.662円(10cm × 10cm × 10cmあたり)
301~330日の商品17.475円(10cm × 10cm × 10cmあたり)
331~365日の商品18.085円(10cm × 10cm × 10cmあたり)
366日以上の商品27.431円(10cm × 10cm × 10cmあたり)
保管期間が366日以上のメディア商品商品1点あたり10円
引用元:「2024年FBA長期在庫追加手数料の改定

商品を長期的に保管する場合、通常の保管手数料とは別でコストが発生します。そのため、これらのコストを減らしたいのであれば、定期的に返送や所有権を放棄すると良いでしょう。また、一定期限を超える在庫に対して自動返送・破棄を有効にする対応も可能です。

納品不備受領作業手数料

FBAに商品を納品した際、ラベルや梱包などに問題があった場合に発生する手数料です。

注文者に届けるために、Amazon側が個別で受領作業を行わなければならないため、その対価として請求されます。手数料は、問題の内容やコーチングレベルによって以下のように定められています。

問題グループ問題コーチングレベルに基づく納品不備受領作業手数料(ユニットあたり)
軽微悪化重大
ラベル未貼付 – 商品関連商品ラベルがありません51円81円81円
納品不備商品の梱包 – 商品関連テープでの梱包51円81円81円
納品不備商品の梱包 – 袋詰めビニール袋での梱包92円102円102円
納品不備商品の梱包 – エアキャップエアキャップでの梱包92円122円122円

引用元:「納品不備受領作業

納品不備受領作業手数料は、商品を納品する際に不備がなければ一切かかりません。そのため、不備がないように入念にチェックした上で納品するように心掛けましょう。

商品ラベル貼付サービスの手数料

FBAでは、要件を満たしている商品に対してラベルの貼り付けサービスを行っています。

そのサービスを利用する際、商品1つに対して手数料の支払いが必要です。

商品ラベル貼付サービスの利用にかかる手数料は、商品のサイズ区分によって以下のように定められています。 

商品サイズ区分手数料
FBA小型軽量商品10円
小型/標準サイズ20円
大型51円
引用元:「商品ラベル貼付サービス

クーポン償還手数料

Amazonでは、商品の購入者に向けてクーポンを発行することが可能です。

クーポンを発行すれば、通常よりもお得に商品を購入できるので、購入を後押しできます。

ただし、商品にクーポンを提供した場合にクーポン償還手数料が発生するので注意してください。この手数料は、提供した商品によって加算される仕組みとなっており、商品1つあたり60円の手数料が請求されます。

チャージバック手数料

Amazonを利用する購入者は、商品代金と合わせて配送料や代引き手数料を支払うことになります。

この手数料はAmazonに支払われるものであるため、出品者はAmazonにチャージバックしなければなりません。

商品が購入されると、配送料や代引き手数料は出品者のペイメントに計上されますが、手数料として後日徴収されます。しかし、あくまでも負担するのは購入者であるため、出品者には負担がかからない手数料です。

その他のAmazonで必要になる手数料

その他のAmazonで必要になる手数料

Amazonで商品を出品するとさまざまな手数料が発生しますが、上記で紹介したもの以外にも手数料が追加でかかってしまうケースがあります。具体的に追加でかかる可能性がある手数料は以下のとおりです。

返金手数料

返金手数料とは、購入者に返金を行う際に発生する手数料です。

対象の商品に支払われた販売手数料から返金手数料が差し引かれた状態で、Amazonから出品者に返金されます。販売手数料から差し引かれる返金手数料は500円、または販売手数料の10%相当の額のうち、いずれか少ない方が適用されます。

変動するカテゴリー成約料

大口出品では、商品が売れた際に成約料はかかりません。

しかし、本や音楽などのメディア商品を販売する場合は、大口・小口問わずカテゴリー成約料が請求されます。

この手数料は商品が売れた場合にかかる手数料であるため、出品しただけではかかりません。

メディア商品のカテゴリー成約料は、商品タイプや国によって以下のように設定されています。

商品タイプ販売手数料カテゴリー成約料(日本)カテゴリー成約料(アジア/グアム/マーシャル諸島/ミッドウェー/その他)カテゴリー成約料(北米/中米/オセアニア/ヨーロッパ)カテゴリー成約料(アフリカ/南米)
15%80円120円300円350円
ミュージック15%140円250円400円450円
DVD15%140円250円400円450円
ビデオ(VHS)15%140円300円500円600円
引用元:「Amazon出品サービスの手数料

大量出品手数料

大量出品手数料は、メディア商品以外の商品を大量に出品し、なおかつ12か月販売実績がない出品者に課せられる手数料です。

この手数料は、カタログ費用の補填として徴収されています。

最初の200万点までは免除されますが、SKU値が200万点を超えると対象の出品商品ごとに月額0.05円の手数料が発生します。長期的に商品が売れないと保管にもコストがかかるので、出品商品の数を減らすといった対策が必要です。

まとめ:Amazonに出品する際の手数料を正確に把握しよう!

Amazonに出品する際の手数料を正確に把握しよう!

今回は、Amazonに出品する際にかかる手数料をご紹介しました。出品や販売などにかかる手数料は種類が多く、複雑なので最初はなかなか理解しにくいでしょう。しかし、Amazonで物販ビジネスを成功させるためには、どれだけ手数料がかかっているのか把握することが大切です。

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